安倍首相が衆議院解散を示唆しましたが、
自民党はなぜ衆議院解散をするのでしょうか。
衆議院解散のメリットを、解散の方法とともに
わかりやすく解説します。
衆議院解散の理由について、
詳しく知りたい方は、こちら。
解散総選挙の日程は?解散に踏み切る理由
衆議院解散の方法は3つ
安倍首相が衆議院解散について、
言及しましたが、そもそも
衆議院解散ってどうやって行われるのでしょうか。
衆議院解散には、3つの方法があります。
①衆議院で内閣不信任案が可決される
衆議院で内閣に対して、
もう任せられないからやめてくれ
という内容ですね。
内閣は与党からつくられているので、
これを出してくるのは、もちろん野党です。
②参議院で内閣信任案が否決される
こっちは①とは、逆で、
このままお任せします、
という内容です。
もちろん、政権を担っている
与党から出されます。
①も②も基本的に、与党が過半数を占めていれば、
問題になることはないですね。
③内閣総理大臣が解散すると決める
内閣は、衆議院解散を決定する権限を持っています。
大臣全員が賛成すると解散できるんですが、
反対した大臣は首相がいつでも辞めさせられるので、
事実上、内閣総理大臣が決定権をもっているのです。
今回の衆議院解散については、
③が行われようとしています。
一声で衆議院解散ができるなんて、
内閣総理大臣がもっている権限の大きさを
改めて認識しますね。
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衆議院解散のメリット①
衆議院解散のメリットの一つ目は、
「国民に信を問う」ことができることです。
よく選挙でも聞くフレーズですね。
特に、国民の関心が高く、
賛否が分かれている法案がある時などは、
選挙によって、国民の意見を聞こうじゃないか、
ということで、衆議院解散をして、
選挙により国民の意思を反映させます。
これのことを、「国民に信を問う」と
言っているんですね。
有名なのは、小泉元首相の郵政選挙です。
郵政民営化の是非について、
国民に問うために衆議院解散が行われました。
選挙のポイントが、郵政民営化に
賛成か反対かと明確になっていました。
この選挙で圧勝した自民党は、
その後、法案を堂々と可決できたという
メリットがありました。
このように、国民に信を問うて、
信任を得られた場合は、その内容について、
その後の政治活動がしやすいというメリットがあるのです。
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衆議院解散のメリット②
衆議院解散のメリットの二つ目は、
「有利に選挙をできる」ことです。
ある意味、これが一番の
メリットかもしれません。
首相の好きな時に衆議院解散ができるので、
与党の好きな時に衆議院解散ができます。
当然、与党は、勝てると判断した時に、
衆議院解散をしますよね。
衆議院の任期は4年なので、
終盤になってくると、
勝てる時に衆議院解散をして、
議席数を確保できれば、
また4年間の政権運営期間が確保できます。
今回の衆議院解散は、まさに
このメリットが見て取れる解散ですね。
一方で、国民の私たちからしたら、
自民党が勝てると思ったから衆議院解散してるだけなので、
あまりメリットはないです。
そんなわけで、この理由で
衆議院解散をすると、
野党やメディアから叩かれるのです。
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世間の反応
臨時国会冒頭で解散するという。内閣支持率が持ち直し、民進の体たらく、小池新党の機先を制する今がチャンスと判断したか。その間北朝鮮はミサイル発射を止めてくれるのか、Jアラートが鳴り響く中での選挙になったら最悪。疑惑追及逃れ、争点なき、自民の為の国民不在の選挙。強権政治が姿を現した。
— 中山なりあき(中山成彬) (@nakayamanariaki) 2017年9月17日
左翼メディアは、憲法が内閣総理大臣の権限に定める衆議院解散権の行使を「政治を私物化」と批判している。
しかし、新聞記者が勝手に国民の代表と名乗ったり、偏向記事を有権者の声と書いたり、モリ・カケで印象操作して世論誘導する方が、言論の自由を盾に、余程、醜い言論の「私物化」だと思う 。— 印象操作は言論の自殺行為 (@sukhumvitanode) 2017年9月17日
解散報道について、北朝鮮情勢が緊迫する中で、政治的空白を作るなという批判がある。確かに一理あるだろう。
しかし、国会で延々と森友学園だ加計学園だと、堂々巡りの不毛な争いをしていることの方が、よほど政治的空白になっているんじゃないか?— KAZUYA (@kazuyahkd) 2017年9月18日
選挙がないと議席が増えないから、野党にとって解散は歓迎です。厳しい状況ですが、予想を覆し大善戦した英国労働党の例もあります。問われているのは、臨時国会召集という憲法上の義務に違反し、ようやく召集したら質疑もせず解散する判断です。疑惑追及がイヤで逃げた、隠したと言われて当然です。
— 枝野幸男 (@edanoyukio0531) 2017年9月17日
北朝鮮情勢が緊迫するなか、
自民党有利に進めるためと読める
衆議院解散には批判的な見方が多いようです。
枝野さんは、受けて立つと
臨戦態勢のようですね。
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筆者の所見
衆議院解散のメリットについて、
まとめました。
基本的には、権限をもっている
内閣=与党にメリットがある仕組みでしたね。
ただ、国民にメリットがあるかというと、
場面が限られてきそうです。
衆議院解散がされたら、そういうのも含めて、
大事な一票を投じるしかないですね。
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