8月15日は終戦記念日ということで、
全国戦没者追悼式が開催されました。
安倍首相が不戦の決意表明をするんですが、
毎年恒例で、戦争の加害責任に言及していない
とメディアから指摘されています。
戦争の加害責任とは何か、日本にとっては
どういう責任があるのかまとめてみました。
戦争の加害責任に触れない安倍首相
終戦記念日ですね。
戦争のことに想いを馳せているかと思います。
皆さんが最初にイメージするのは、
広島・長崎の原爆でしょうか。
全国戦没者追悼式で、安倍首相が哀悼の意を表明します。
その内容は、二度と戦争をしないという
「不戦の決意」です。
ここで、指摘されているのは、
戦争を二度としないのはもちろんだが、
戦争の加害責任について、触れないのかという点です。
日本が戦争で被害を与えてしまったことについて、
謝罪しないのか、ということですね。
歴代の首相は細川首相以降、アジア諸国に対し、
戦争の加害責任について触れ、深い反省などを
表明してきました。
ところが、安倍首相は、5年連続で、
アジア諸国への加害責任を言及しませんでした。
両論ありますが、日本は戦争の加害者で
アジア諸国には加害責任があるのだから、
しっかり、戦争の加害責任について言及し、
反省・謝罪の表明をすべきだと思う人もいます。
スポンサーリンク
戦争の加害責任とは何か、日本の加害責任は？
戦争の加害責任が問題になっています。
戦争の時に、相手に被害を与えたので、
その責任が戦争の加害責任です。
加害者の責任なので、事実を謝罪して、
賠償するのが一般的なイメージだと思います。
国同士のことなので、そうシンプルにはいかないですが。
では、日本にはどんな加害責任があるのでしょうか。
被害を受けた内容は、結構知ってると思います。
広島・長崎の原爆は当然ですね。
東京への大空襲。
東京にアメリカの爆撃機が飛んできて、
爆弾を落としまくり、市街地の40%が消失しました。
待ちの半分近くがなくなったって相当です。
沖縄の地上戦も有名です。
太平洋戦争唯一の地上戦で、住民を戦闘に参加させたりもして、
18万人以上が犠牲になりました。
他にもありますが、こうやって有名なのを並べただけでも
日本はかなりの被害を負いました。
さて、逆に日本はどんな加害責任、もとい
どんな被害を周辺国に与えたのでしょうか。
日本は主に、朝鮮や中国、東南アジアの国に侵攻し、
様々な残虐行為をしています。
・強制連行
戦争中は労働力不足だったので、
朝鮮人や中国人を日本に強制連行して働かせました。
厳しい労働環境と虐待もあり、
連行された多くの人が殺されました。
・細菌兵器の開発、実験
細菌兵器を含めた非人道的な兵器は、
国際法で禁止されています。
それを開発していたんですが、日本軍は
中国人やロシア人を実験台にしていたんです。
人体実験により、約3,000人が犠牲になりました。
・住民の大虐殺
有名なのが「南京大虐殺」です。
南京への進軍途中と南京市内で、中国兵や民間人を
虐殺し、約30万人が犠牲になりました。
日本が受けた犠牲は戦争して受けた被害ですが、
日本が与えた犠牲は、国際法に違反するような
非人道的なものだったり、民間人が相手だったりと、
質が違うようにも感じますね。
戦争の加害責任と一口に言っても、
どう捉えるかは難しいところです。
スポンサーリンク
戦争の加害責任とは何か、ドイツの例
日本の加害責任を説明しましたが、
他の国はどうしてるか気になりますね。
第二次世界大戦で同じく敗戦国となった
ドイツの例を見てみましょう。
ドイツの加害責任は、戦争での侵略と
アウシュビッツでのユダヤ人大量虐殺が有名です。
ドイツのスタンスははっきりしていて、
被害国に謝罪は繰り返しています。
ベルリンの中心部に巨大な慰霊碑を建てたりと、
形に表して謝罪をしています。
また、法律や基金をつくって、被害者への
補償を現在に続いて積極的に行っています。
なんだ、ドイツはちゃんと誤って補償までして、
しっかりしてるじゃないかと思いますよね。
不公平感でるといけないので、反論も書いておくと、
ドイツは戦後の講和条約をどことも締結しておらず、
謝罪・賠償も個人に対してのみです。
侵略戦争に対する謝罪・賠償は国に対しては全くありません。
全部ヒトラーのせいってことです。
どこまで謝罪し、賠償するかは、
一旦線引きを誤ると今後に続いて重い負担となるため、
いろんな思惑があって、今の状態になっているのでしょう。
残念ながら、悪いことをしたら、単純に謝ればいいじゃん、
というシンプルな世界ではないんですね。
スポンサーリンク
世間の反応
「（安倍晋三は）歴代首相が言及したアジア諸国への加害責任や謝罪には今年も触れず「不戦の誓い」の文言も使わなかった。」
それも５年連続で、５年間１度も使わず。
安倍晋三が首相であり続けることが、本当に恥ずかしいし、情けない。https://t.co/DsRLCMVe6z— kmokmos.. (@kmokmos) 2017年8月15日
やはり、「日本の」内閣総理大臣としての立場や責任、何より歴史を理解されていないとしか思えない。世界の中心で輝くどころか、世界の片隅に追いやられる一方だ。
終戦の日 首相加害責任触れず 2017年8月15日 https://t.co/Q29ucYyIwJ
— diamalo_rosso (@inuhundperrodog) 2017年8月15日
終戦７２年、追悼式に６２００人 首相、加害責任触れず：朝日新聞デジタル https://t.co/HwSrZmqskD
「アジア諸国への加害と反省に５年連続で言及しなかった」。過去に目をつぶる首相に未来はない。— 坂本健吾 (@k_sarasarani) 2017年8月15日
日本の加害にふれることすら出来ない人間は、首相として明らかに不適格。ただちに辞めてもらうしかない。→終戦７２年、追悼式に６２００人 首相、加害責任触れず（朝日新聞デジタル） – Yahoo!ニュース https://t.co/Wr6PvD3WWg @YahooNewsTopics
— 杉原こうじ（NAJAT・緑の党） (@kojiskojis) 2017年8月15日
今日は第二次世界大戦の日本敗戦の日。いつまでたったら日本は被害者の顔をやめて、戦争を始めた加害責任について考えるようになるのだろう？それに向かい合わないといつまでたっても米軍基地のある戦後だし、それどころか向き合わなかったツケが回ってきて今や戦前になりつつある。
— じろりろぽん@イキル (@jiroriropom) 2017年8月14日
日本の加害責任に言及しない安倍首相を
批判する意見がほとんですね。
日本のリーダーとして、非のあるところは、
しっかり認めてほしいという想いです。
スポンサーリンク
筆者の所見
賛否両論あると思いますが、
まずは日本の戦争の加害責任を認識する
ことが大事だと思いました。
日本の加害責任について安倍首相が、
言う言わないも問題ではありますが、
広島・長崎などの被害者としての日本だけでなく、
加害者としての日本を思い出し、
戦争の加害責任を意識し、
犠牲者に想いを馳せる日としたいですね。
スポンサーリンク
