就任当初から不支持も多かったトランプ大統領ですが、最近の支持率はどうなっているのでしょうか。就任から現在までの支持率の推移をまとめてみました。
概要
トランプ大統領の支持率は、以下の通り推移しています。
1/23就任直後:45%(不支持:45%) ※過去最低※
↓
2~3月前半:40%台半ば
↓
3月下旬:37%(不支持:58%)
↓
4月上旬:34%(不支持:56%)
↓
4月下旬:42%(不支持:53%) ※過去最低※
↓
5/19:38%(不支持:56%)
なんと、就任直後から過去最低を記録しています。50%を下回るのは初めてだそうです。
普通、就任直後は「ご祝儀」といって、不支持は低くなるものなのですが、不支持の方も過去最高でした。スタートから、ブーイングされていたわけです。
その後も低空飛行を続け、3月に「オバマケア廃止」に失敗したことで、さらに悪化します。そして、4月上旬に最低水準となります。
4月末には就任から100日間のハネムーン期間が終わりましたが、以前42%と低い水準でした。
この時期の支持率としては歴代最低で、不支持率が50%を超えたのも初めてだそうです。
ただ、トランプ氏自身は「とても良い」と余裕を見せていました。
「嘘つきなメディアが否定的な報道ばかりしてるわりには、とてもいいじゃないか」というのです。
最新が5/19の38%ですが、昨日あったパリ協定離脱の表明でさらに状況が悪化することは目に見えています。どこまで最低記録を更新してしまうのでしょうか。
7月までの最新支持率は、こちら。
トランプ大統領の支持率推移!史上最低からさらに低下してるみたいだが?
なぜ支持率が下がったのか
なぜ、ここまでトランプ大統領の支持率は下がったのでしょうか。
一つは、ロシア政府との癒着を疑われていることが大きなマイナス要因となっています。
俗にいう「ロシアゲート疑惑」ですね。
疑惑の内容としては、大統領当選の裏にはロシアとの共謀があったのではないかというものです。もちろん、ロシアとの癒着がほんとにあったとしたら、大スキャンダルです。
就任以降、ずっとつきまとっている疑惑ですが、捜査をしていたFBI長官をいきなり解任してしまったことで、一気に疑惑が再燃してしまいました。
もう一つは、選挙公約を実現できていない点です。オバマケアの代替法案が通らなかった=オバマケア廃止に失敗したことで、公約の実現性に疑問符がでています。
これにより、議会への調整能力などの政権能力が足りていないのではという批判的な見方をされているのです。
過去の大統領の支持率
トランプ大統領の就任後100日のハネムーン期間の支持率が、過去最低だと上で見ました。
ハネムーン期間というのは、新しく就任した大統領を党派を超えて歓迎する期間で、最初くらいは大目に見てやろうとみんなの目線がゆるい時期なんです。そんな時期でも不支持が高いって、相当やばい状況なんですよね。
では、過去の大統領はどれくらいだったんでしょうか。
歴代大統領のハネムーン期間直後の支持率は、以下の通りです。
オバマ大統領 69%
ブッシュ大統領 59%
クリントン大統領 59%
ブッシュ・シニア大統領 71%
レーガン大統領 73%
こうして並べてみると、トランプ大統領の支持率の低さが際立ちますね。
唯一の救いは、低い支持率の中でも、支持している白人の低所得労働者層は、かなり熱狂的にトランプ氏を支持しているということでしょうか。彼らは、トランプ氏の雇用政策に大きな期待をしています。
筆者の所見・感想
一流のビジネスマンも政治の世界では勝手が違うのでしょうか。
個人的には、国民に支持されなくてもやるべきことをやれる人は尊敬できますし、みんなに支持される政策=いい政策とも限らないので、結果を見れば素晴らしい選択だったとなるように祈るばかりです。
とはいえ、政治家として支持率は生命線です。熱狂的な支持者である白人労働者層の支持を死守することは、重要事項でしょう。こういった状況が、パリ協定離脱に繋がったのかもしれませんね。
パリ協定離脱については、こちら。
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