アメリカのトランプ大統領がイギリス・フランスとともに
シリアの化学兵器関連施設にミサイル攻撃を行いました。
ショッキングなニュースでしたが、このシリア攻撃は
何だったのか、また攻撃した理由などを
わかりやすくまとめてみました。
トランプ大統領のシリア攻撃の概要
トランプ大統領は、4月13日、
イギリス・フランスとともに
ミサイルによるシリア攻撃を行いました。
といっても、トランプ大統領は
シリアと全面的に戦争をしようとしたのではなく、
あくまで、化学兵器を作っている研究施設や
化学兵器を置いている貯蔵施設を
精密攻撃したと発表しています。
使用されたのは、巡洋艦から発射される
「トマホーク」というこんなミサイルです。
では、シリア攻撃をした理由はなんなのでしょうか。
今回のシリア攻撃の理由は、
シリアのアサド政権が化学兵器を使用したからです。
トランプ大統領も、今回のシリア攻撃の理由としては、
「化学兵器の生産、拡散、使用の抑止が目的」
と発表しています。
そして、トランプ大統領はこうも言っています。
「アサド政権が化学兵器の使用を中止するまで対応を続ける」
今回のシリア攻撃は、この単発ですが、
トランプ大統領としては、
シリアが化学兵器をまた使用したら、
それを理由にまたシリア攻撃を行うと牽制しています。
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シリア攻撃した理由:化学兵器使用の疑い
トランプ大統領がシリア攻撃の理由に挙げた
化学兵器の使用について説明しますね。
まず、人を苦しみさせながら殺す化学兵器は
非人道的兵器として世界的に使用が禁止されています。
そんな非人道的兵器である化学兵器をシリアのアサド政権が、
シリア首都のダマスカス近郊で使った、
というのが、トランプ大統領を発表です。
トランプ大統領がシリア攻撃の理由に挙げた
シリアでの化学兵器の使用ですが。
少なくとも現地で40人が死亡しています。
このシリアでの化学兵器使用について、
トランプ大統領は、ロシアのプーチン大統領を非難しました。
シリアでの化学兵器攻撃について、
プーチン大統領にも責任の一部があると
トランプ大統領は、主張しているのです。
トランプ大統領のシリア攻撃に
ロシアが出てくる理由については、
次の項目で解説しますね。
ちなみに、シリアでの化学兵器使用は、
2017年の4月にも起こっていて、
トランプ大統領は、猛毒の神経剤サリンが使われたとして、
この時もシリアにミサイル攻撃をしました。
もちろん、シリア攻撃の対象は、
化学兵器の保管場所と思われた空軍基地でした。
一方で、トランプ大統領から攻撃の理由として、
化学兵器の使用を指摘されているシリアのアサド政権は、
化学兵器の使用を否定しています
まぁ、それは簡単には認めないと思いますが、
このあるはず前提の攻撃は、
以前にも見た気がしてきますよね・・・。
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シリア攻撃の背景:ロシアとの関係
シリア攻撃の理由を説明する中で、
トランプ大統領がロシアのプーチン大統領を
非難している箇所がありましたね。
シリアが化学兵器を使用してることで、
ロシアが悪い理由はなんでしょうか。
そもそも、シリアは国内で誰を攻撃したんでしょうか。
実は、シリアは内戦状態で、
反政府組織をアメリカが、
シリア政府軍をロシアが、
支援しているのです。
なので、シリアのアサド政権(政府軍)が
攻撃したのは反政府組織で、
そこに非人道的な化学兵器が使用されてことを、
反政府組織を支援しているアメリカが非難した
というのが背景です。
トランプ大統領は、ロシアに対して、
「オタクが支援してる政府軍が
国際的に禁止されてる兵器を使ったんだから、
支援してるロシアも責任あるよね」
というのが、トランプ大統領がロシアを非難した理由です。
ここまで、理由が分かったうえで、
トランプ大統領のツイッターを見ると、
「ロシアのプーチン大統領とイランには、
野蛮なアサドを支援してきた責任がある。
その代償は……大きい」
と呟いています。
トランプ大統領の言いたいことがわかりますね。
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筆者の所見
トランプ大統領がシリア攻撃に踏み込んだ
理由をまとめてみました。
非人道的兵器である化学兵器を
シリアが使用したというのが、
攻撃に到った理由でした。
化学兵器の使用が本当だとしたら、
許されないことです。
当然、シリア政府は非難されるべきですが、
これを火種にロシアとの関係がどうなっていくのか、
注意してみておく必要がありそうですね。
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