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北朝鮮のミサイルまとめ~2017年版~ 種類や射程範囲を比較<9/15ミサイル情報も追加!>

2017年に入っても北朝鮮のミサイル発射が続いています。回数は今年だけでなんと”15回”です!今度のミサイルはなんだ?となってきていると思うので、種類や射程、東京まで届くの?といった観点で、今までのミサイル発射をまとめてみました。
2017年9月15日のミサイルも更新しました。最新情報をお届けします。

北朝鮮について、もっと知りたい方は、こちら。
【北朝鮮・金正恩まとめ】北朝鮮の最新動向や金正恩のあれこれ

ミサイルの基本

まずは、北朝鮮がもっているミサイルの種類について復習です。

登場するほとんどが「弾道ミサイル」なのですが、
弾道という通り、放物線を描いて長距離を飛ぶロケットのことです。
射程がかなり長いロケットとだけ覚えてもらえれば十分です。

さらに、弾道ミサイルの中でも、距離で種類が分かれています。
短距離:1000km以下
中距離:1000~5500km
長距離:5500km

イメージは、こちら。

引用:防衛白書

1000kmで西日本に届き、1500kmだと日本のほとんどが射程に入ります。
中距離弾道ミサイルだと、東京も危ない!というイメージですね。

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2017年に発射されたミサイルまとめ:前半(6月まで)

基本がわかったところ、2017年に発射されたミサイルをすべて見ていきましょう。

①2017年2月12日:北極性2型(新型弾道ミサイル)
射程:約2000km
着弾場所:日本海
ポイント:移動型砲台!(事前に察知しづらい)

 

②2017年3月6日:スカッドER(中距離弾道ミサイル)
射程:約1000km
弾数:4発
着弾場所:日本海、日本の排他的経済水域(EEZ)”内”
ポイント:4発中3発がEEZ内に着弾!(命中精度UP)

 

③2017年3月22日:?(弾道ミサイル) ※失敗※

④2017年4月5日:?(弾道ミサイル) ※失敗※

⑤2017年4月16日:?(弾道ミサイル) ※失敗※

⑥2017年4月29日:北極星2型?(弾道ミサイル) ※失敗※

 

⑦2017年5月14日:火星12(弾道ミサイル)
飛距離:約800km
着弾場所:日本海、日本の排他的経済水域(EEZ)”外”
ポイント:発射角度を変えれば、射程5000kmに!(射程範囲UP)

⑧2017年5月21日:北極星2型?(弾道ミサイル) ※成功※
射程:約2000km
飛距離:約500km
弾数:1発
着弾場所:日本海、日本の排他的経済水域(EEZ)”外”
ポイント:実戦配備を指示

 

⑨2017年5月29日:スカッド系列?(弾道ミサイル)
飛距離:約450km
着弾場所:日本海、日本の排他的経済水域(EEZ)”内”
ポイント:7mの誤差で命中と北朝鮮国内で報道(精度UP?)

 

⑩2017年6月8日:地対艦巡航ミサイル(短距離)
飛距離:約200km
着弾場所:日本海、日本の排他的経済水域(EEZ)”外”
ポイント:弾道ミサイルではない!(日本には届かない種類)

 

5月末までのミサイルは弾道ミサイルで日本に届く性能のあるミサイルでしたが、
10回目となった6月8日にミサイルは日本に全然届かない短距離のミサイルでした。

①~⑨の弾道ミサイルが弾頭に核を載せて遠くまで飛ばせるヤバいやつ!で、
⑩は海の艦隊を攻撃する用なので、日本に住んでいてビビるものではありません。

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2017年に発射されたミサイルまとめ:後半(7月以降)<9/16追記>

北朝鮮のミサイル発射が止まりません。

国連の制裁決議も意に介さず、
平然と発射する様子に恐怖を感じます。

しかも!また、日本上空を通過させてきました。

改めて、北朝鮮がどんなミサイルを打っているのか、
種類や射程範囲はどれくらいなのか、
7月以降分のまとめを更新しました。

 

⑪2017年7月4日:火星14(大陸間弾道ミサイル:ICBM) ※成功※
射程:推定で約7000~8000km ⇒アメリカ本土に届く性能!
最高高度:2500km以上
飛距離:約930km
着弾場所:日本海の秋田県沖、日本の排他的経済水域(EEZ)”内”
ポイント:北朝鮮の報道によると、ミサイルは核弾頭が搭載可能

この最高高度だと、アメリカにも届いてしまう
ICBM(大陸間弾道弾ミサイル)並みの性能だということで、
北朝鮮がレッドラインを超えてきたと話題になりました。

 

⑫2017年7月28日:火星14(大陸間弾道ミサイル:ICBM) ※成功※
射程:推定で約7000~8000km
最高高度:約3500km
飛距離:約998km
着弾場所:北海道沖、日本の排他的経済水域(EEZ)”内”
ポイント:夜間での発射⇒いつでも発射できるとアメリカに挑発

このミサイルは、夜間に発射されました。
夜間は人工衛星からの監視もできないので、
いつでも不意打ちができるぞという
北朝鮮からのアピールの意味がありました。

 

⑬2017年8月26日:短距離弾道ミサイル ※2発成功、1発失敗※
飛距離:約250km
弾数:3発
着弾場所:日本海、日本の排他的経済水域(EEZ)”外”
ポイント:米韓合同軍事演習への対抗

北朝鮮が米韓合同軍事演習に対し、
アメリカの圧力に屈しない姿勢を示すために
発射してきました。

 

⑭2017年8月29日:火星12(大陸間弾道ミサイル:ICBM) ※成功※
飛距離:約2700km
最高高度:約550km
弾数:1発
着弾場所:太平洋の北海道襟裳岬東方 約1180km
ポイント:日本上空を追加!!!Jアラートが鳴り大騒ぎに

日本上空を追加し、Jアラートがなったことで
日本に緊張感が走りました。

 

⑮2017年9月15日:火星12(大陸間弾道ミサイル:ICBM) ※成功※
飛距離:約3700km
最高高度:約550km
弾数:1発
着弾場所:太平洋の北海道襟裳岬東方 約2000km
ポイント:日本上空を追加!!!Jアラート再び

北朝鮮のミサイルが、再び日本上空を通過しました。
今回のミサイルの飛距離は、過去最高と見られていて、
グアムに届く距離だったことから、
以前のグアム沖へのミサイル発射計画を意識したもの
だと見られています。

 

北朝鮮のミサイルの発射は
2017年だけで”15回“になりました。
それだけ、世界からの圧力も
強まっているということでしょうか。

 

ミサイルが日本に落ちた時の対応について、
詳しく知りたい方は、こちら。

北朝鮮のミサイルが日本に落ちたら?生き残るための対応方法まとめ

北朝鮮のミサイルについて、詳しく知りたい方は、こちら。

北朝鮮がまたICBN(大陸間弾道ミサイル)を発射!アメリカまで届くって本当?

北朝鮮の核実験について、詳しく知りたい方は、こちら。

北朝鮮が核実験6回目!日本への影響や過去の核実験まとめ

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筆者の所見・感想

ミサイルと言っても、北朝鮮もいろいろ持っているので、
パッとどれくらい危ないのかわからないですよね。

今までは弾道ミサイルということで、危機感を高めていましたが、
最新のものは短距離ミサイルということで、アメリカの艦隊への牽制目的です。
温度感としては、一段下がります。

ただ、まとめてみると徐々に北朝鮮の技術力も上がっているように見えるので、
今後も注意深くニュースを追っていきましょう。


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