先日、麻生太郎さんが、ムーディーズの格付けを興味ないと言って、
少し話題になりましたね。
日本の国債の格付けがどのくらいに格付けされたかがよくニュースになりますが、
格付け会社ってどうやって儲けているんでしょうか。
ちょっと調べてみました。
格付け会社って?
格付け会社は企業の株式などに、格付け、つまりランクをつける会社です。
イメージでいうと、某グルメサイトでは、お店に★や評価が付いていて、
皆さんはそれを参考に行くかどうか決めますよね。
株式や債券などを買う人も同じようなことをしていて、
格付け会社の評価を見て、それを買うかどうかの参考にしているんです。
例えば、日本の国債は、2017年7月現在、ムーディーズによって
「A1」に格付けされています。
「A1」は安定的という評価にはなりますが、
まぁそれだけだといいのかわかりませんよね。
なので、他の国の格付けと見比べたりして、実際に買おうか考えてるんです。
どうやって儲けてるの?
では、格付け会社は、そこからお金を儲けてるんでしょうか。
ただランクを発表してるだけだと思ったら、違うんです。
格付け会社の収入には、格付けの仕方によって「2種類」あるようです。
①勝手格付け
名前の通り、格付け会社が勝手に格付けをしてます。
そして、それをレポートにして投資家に販売するのです。
そのレポートには、格付けをするにあたって、
調べたデータが充実しているので、
投資家にとっては、売買をする上で必須の情報源になっているのです。
格付け会社の収入の大部分は、こっちという話もあります。
②依頼格付け
格付け会社は、勝手に格付けをしてるものばかりではありません。
実は、依頼されて格付けをするときもあるんです。
例えば、企業がお金を借りたい時は債券を発行するんですが、
その債券の利率を決める時に格付けがあった方が信用されるんです。
名前は知ってるけど、業績とか詳しく知らない企業が、
いきなり「年率5%で債券を売るよ!」って言いだしても、
それが妥当かどうかわかりませんよね。
危ない企業だったら、10%はほしいな、となるかもしれないし
いい企業だったら、安心して買えるのにいい利率だ、と思うかもしれません。
そんな時、格付け会社のお墨付き(格付け)があれば、
みんな安心して債券を買うことができるというわけです。
格付けするだけでお金がもらえるんだ~と思ってましたが、
単なるランクだけじゃなくて、みんな
その情報の量と質にお金を払ってるんですね。
有名な会社は?
ニュースでどこどこの格付けが、とよくでますが、
有名どころではどんな会社あるんでしょうか。
一番有名なのは、アメリカの三大格付け会社です。
・ムーディーズ・インベスターズ・サービス
・スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)
・フィッチ・レーティングス
みなさんもニュースで聞いたことがあるでしょう。
最初にグルメサイトの例を出しましたが、
皆さんはお店を探す時、マイナーなサイトを使いますか。
。。。使わないですよね(笑)。
なぜ使わないかというと、情報が少ないからです。
載ってるお店が少なかったり、載ってても評価がなかったりするので、
一番、情報が集まってる大手サイトを使っているのです。
格付け会社も同じで、情報が豊富なところがいいですし、
情報が豊富ということは、それだけ格付けが正確になると期待もされます。
だからみんな、大手の会社を使うわけで、
機関投資家のほとんどが、上記の三大格付け会社を頼っているそうです。
ちなみに、上の三大格付け会社で、
世界の債券格付けの95%以上を付与してるそうです。
シェア独占状態ですね。
筆者の所見
ただランク付けしてるだけかと思ったら違うんですね。
ランクを付けるにも、しっかりとした情報が必要で、
投資家の人はその情報を信頼したうえで格付けを見てることがわかりました。
格付けの正確性が信頼されてるからこそ、
下がったりするとあんなニュースになるんですね。
今後は、要注意してみたいと思いました。